近居って聞いたことありますか?

たまに目にする「近居」という言葉。どういう意味かご存じですか。意味は、親世帯と子世帯が近い距離に住んでいる状態のことです。同居と比べると、「それぞれの世帯のプライバシーを守りやすい」「食事や生活習慣の違いによるストレスがない」「ペットの飼育の可否を世帯ごとに決められる」というメリットがあります。

さらに、「子どもを預けられる(子世帯)・孫との時間を持てる(親世帯)」という点もお互いの世帯にとっては良いメリットといえます。国や自治体も「近居」を支援し、独自の補助金制度を設ける自治体もあります。現在の日本は、少子高齢化が急速に進んでいます。共働きの夫婦が子供を断念する理由の1つとして、子どもを預ける保育園や学童クラブといった場が確保できないことがあげられています。

この理由は、近くに子どもを預けられる親世帯があれば解決できる問題です。政府が2015年にまとめた「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策―成長と分配の好循環の形成に向けて―」では、子育てしやすい環境を整備するため、三世代同居・近居しやすい環境の整備が掲げられています。具体的な支援策としては、UR賃貸住宅を活用したものです。子育て世帯や高齢者世帯との同じ団地、あるいは2km以内の別の団地に住む場合は「近居割」、決められたエリア内で団地とそれ以外の住居に住む場合は「近居割WIDE」の適用が受けられるものです。

独自の補助金制度も設けている自治体もあります。東京都墨田区、神奈川県厚木市、千葉県松戸市などです。将来的に親子で近くに住みたいと思っている方は、自分の希望する場所の自治体にこの制度があるかどうか問い合わせてみると良いでしょう。

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